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  • ユニークなビジネスモデルが新しいスタンダードに

    [:ja][From August Issue 2015] ユニクロ プロテニスプレイヤーの錦織圭選手は今年の全仏オープンで初のベスト8入りを果たしました。錦織選手のテニスウエアに必ず入っていたのがカジュアルブランド「ユニクロ」のロゴマークです。2011年以来、錦織選手とスポンサー契約を結んでいるからです。 ユニクロというブランド名は「ユニーク・クロージング・ウエアハウス」を短く縮めたものです。親会社はファーストリテイリング(FR)です。もともとは1949年に山口県宇部市で設立された「メンズショップ小郡商事」でした。2015年2月末現在、FRグループ全体で世界中に2,872店舗を展開しています。その半分以上の1,558店舗がFRの中心的な会社であるユニクロです。 ユニクロの名前を一躍有名にしたのは1998年に発売したフリースでした。豊富なカラーと1,900円という値段で、評判となりました。2007年にはヒートテックが大成功を収めます。ヒートテックは「従来の綿素材に代わる、機能性の高いインナーが欲しい」という声に応えて開発されました。 これまでにないしなやかさや薄さは「まるで着ていないような気持ちよさ」として話題になりました。そのため、2007年の秋冬は生産が追いつかず、品切れ店が続出。夏に活躍するインナーでは、汗を吸ってもすぐに乾くエアリズムが注目されています。 ユニクロは高い品質と手ごろな価格の商品を世界に提供する製造小売業(SPA)として知られています。SPAとは商品の企画から生産、物流、販売まですべて自分の会社で行うビジネスモデルです。他社が真似できないユニクロ商品の数々はこの仕組みがあったからこそ生まれたものです。 ユニクロはファッションを通じて世界とつながることを目指しています。代表の柳井正さんは「世界中のあらゆる人々に、良い服を着る喜びや幸せ、満足を提供します」と会社の考えを説明。実際、ユニクロは素材の調達や生産、販売などで海外との関係を深めています。服作りだけでなくビジネスモデルとしてもユニークな会社といえるでしょう。 株式会社ユニクロ 文:伊藤公一[:en][From August Issue 2015] UNIQLO For the first time in his career, pro…

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  • 日本のステテコは快適

    [:ja][2015年7月号掲載記事] 株式会社アズのステテコ 2011年頃から夏になると男女を問わずステテコを愛用する人が増えています。元々はズボンの下にはく男性用肌着として明治時代(19~20世紀)に誕生したものです。「綿クレープ」という細かくひだのよった生地が汗をよく吸いとるので特に暑い時期に着用されていました。その一方で「おじさんがはくもの」というイメージが強く、白い色も格好悪いと若い世代は徐々に着用しなくなってしまいました。 ステテコに再度光を当てたのは下着メーカー、株式会社アズの武村桂佑さんです。「ある日先輩からステテコを勧められたんです。なんで夏の暑いときに、ズボンの下にもう一枚はくのかと思いましたが、はいてみてびっくりしました。汗のべとつきが軽減されてさらさらな肌ざわりで過ごせたんです」と話します。 武村さんは同世代の友達にもステテコを勧めました。「みんなその快適さには驚いていましたが、やっぱりかっこ悪いなぁと言っていましたね」。しかし武村さんはステテコの持つ機能面に可能性を感じました。 また、武村さんがステテコを魅力的だと思ったのは、帰宅後にズボンを脱げばそのまま部屋着になる点です。これで色柄がついていたらアウターにもなると考えました。2008年に「ステテコ研究所」というサイトを立ち上げ、ウェブで斬新な色柄のステテコの販売を開始します。ステテコのイメージは快適な部屋着に変わり、女性の購入も増えました。 ステテコの人気を受け、他社からも様々なデザインや素材のステテコが販売されるようになりました。しかし、ステテコ本来の良さを一番感じることができるのは、日本の伝統素材である綿クレープを使用しているものだと武村さんは考えています。 YOGATEKO ステテコをベースにした女性用のヨガウエア、YOGATEKOも誕生しています。「ヨガウエアは外国製のものがほとんどです。そこで糸を紡ぐことからすべての製造を日本で行い、日本人の体型をカバーして動きやすく、足のラインがきれいに見えるウエアを作ることにしました」とヨガスタジオも主宰するYOGATEKO代表の藤絢子さんは言います。 藤さんはアメリカでの留学経験から日本人はもっと日本の良さを知るべきだと感じていました。そこで100%日本製の生地に日本の伝統文様を組み合わせました。ヨガパンツのほとんどが黒の中、華やかさでも注目されています。その一方で生地はオリンピック日本代表のウエアと同じ最新のものを使用。日本古来の良いものと日本の最新技術を融合した商品となりました。ステテコの固定概念が崩れた今、様々な分野で応用されています。 ステテコ研究所 ヨガウエアブランドYOGATEKO 文:市村雅代[:en][From July Issue 2015] As Corporation’s suteteko Since the summer of 2011, more…

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  • 腕時計の製造技術をプリンターに生かす

    [:ja][2015年7月号掲載記事] エプソン 家庭用プリンターで知られるセイコーエプソン株式会社(長野県諏訪市)は1985年に誕生しました。最初は有限会社大和工業と呼ばれていました。セイコーの腕時計の部品を製造する協力工場として1942年に生まれました。最初の工場は味噌蔵を改築したもので、従業員数は9名でした。 社名にもなっているエプソン(EPSON)というブランドは、1969年に発売した小型軽量デジタルプリンター「EP(Electric Printer)-101」にちなんで名付けられました。この製品は1964年の東京オリンピックで使われた「プリンティングタイマー」という装置が発展したものです。この大会で、セイコーグループは公式に記録をとる仕事を任されていました。 EP-101はプリンターの重量を既存の4分の1にまで一気に小型軽量化した画期的なものでした。電卓の印字装置として採用され、一時期、電卓の世界シェア90%を超えるほど大ヒットしました。EP-101の成功によって、セイコーエプソンはプリンターメーカーの道を歩み始めます。 ブランドのEPSONには「この製品(EP)の子ども(Son)のような製品を世に送り出したい」という願いを込めています。今年で40周年を迎えます。現在は会社のルーツである腕時計やプリンターばかりでなく、プロジェクターやセンサー機器、半導体、水晶振動子、産業用ロボット・装置など、さまざまな「子どもたち」が育っています。 セイコーエプソンの特徴は腕時計やプリンターなどで長年培ってきた「省・小・精の技術」です。また、新しいものに果敢に取り組むという「創造と挑戦」の社風があり、これらから世界初の技術や製品がたくさん生まれています。 例えば1969年には、世界初のクオーツ腕時計「セイコー クオーツアストロン35SQ」を商品化。当時の機械式腕時計は進んだり遅れたりする誤差が一日20秒ほどありました。この製品はその差をわずか0.2秒の精度まで高めたのです。この製品で時計の世界が大きく変わりました。 1994年には、カラーインクジェットプリンターの初代機「MJ-700V2C」を発売。10万円を切る価格と写真並みの高画質が評判となりました。今日、インクジェットプリンターの活用範囲は広告用ポスター、商品ラベル、布地への印刷、電子部品製造といった商業・産業分野にまで広がっています。 セイコーエプソン株式会社 文:伊藤公一[:en][From July Issue 2015] EPSON Known for its home use printers, Seiko Epson…

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  • 「はかる」を通して健康づくりに貢献

    [From June Issue 2015] Tanita In Japan, every household has a bathroom scale (health meter), and most nowadays keep track of your body composition. Besides…

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  • 日本でスナック菓子を広めた食品メーカー

    [From May Issue 2015] Calbee In Japan, fried carbohydrate snacks of corn, potatoes, or beans, are called “snack gashi.” CALBEE, Inc. products account for a…

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  • 「お茶づけ海苔」を発明した即席食品メーカー

    [From April Issue 2015] Nagatanien Tea in its many forms is deeply connected to Japanese history and culture. One of the most popular teas consumed…

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  • 和食を支えるかつお節の新たな活路

    [:ja][2015年3月号掲載記事] 株式会社にんべん 味噌汁をはじめとする和食の味のベースとなっているのが「だし」です。味を付けるのではなく、味に深みを持たせるために使われます。魚を干して発酵させたもの、海藻を干したものなど種類は様々です。一般的に使われているだしの一つが、煮たかつおを乾燥し発酵させたかつお節です。株式会社にんべんはそのかつお節を1699年から販売しています。 かつて日本の家庭では、料理をする際にだしを取ることから始めました。お湯にかつお節などの素材を入れ、うまみが出たらお湯から取り出し、だし汁(だしともいう)を作るのです。近年では手間を省くため、お湯に溶かして使う粉末のだしやだし入りの味噌が発売されています。 にんべんは、かつお節そのものより関連商品を多く販売しています。「各商品のベースになるものはかつお節ですが、現在は「つゆの素」などの液体調味料が全体の6割を占めています」と経営企画部の遠藤治彦さんは言います。 そうした世の流れの中で、にんべんは2010年、COREDO室町1の日本橋本店(東京)に「日本橋だし場」をオープンしました。削りたてのかつお節で取っただしの香りとうまみを体験してもらうことが狙いでした。「オープン前は、テイクアウトできる汁物と削りたてのかつお節を振りかけた『かつぶしめし』のランチメニューをメインと考えていました」と遠藤さんは話します。 ところが実際には一番人気の商品はかつお節の香りとうまみをシンプルに味わえる「かつお節だし」でした。多いときで一日1,800杯売れたこともあるほどです。今年1月には累計で55万杯に達しました。このような人気を受け、昨年は羽田空港国際線ターミナルに2号店もオープンしています。和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたこともあり、日本橋だし場への注目度は以前よりもあがっていると遠藤さんは感じています。 遠藤さんは「かつお節だしを飲むと気分がリラックスできるようです」と話します。だしそのものを飲むというのは一般的ではありませんが「胃にもやさしいのでコーヒーなどの代わりにもおすすめです」と言います。日本橋だし場には、砂糖とミルクが並ぶコーヒースタンドのように味付け用に塩としょうゆが並んでいます。 これまでかつお節といえば和食だと多くの人が思っていました。しかし「洋風、中華にも使えます」と遠藤さんは言います。また、かつお節は高たんぱくで体にやさしい食品としても注目されています。食生活の変化に伴って、かつお節を使う機会は広がるようです。 株式会社にんべん 文:市村雅代[:en][From March Issue 2015] Ninben Co., Ltd. Used in dishes such as miso soup, “dashi”…

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  • 創業1世紀を迎える光学機器のパイオニア

    [From March Issue 2015] Nikon Founded in 1917, Nikon Corporation (Minato City, Tokyo Prefecture) is a world-class manufacturer of optical devices. It was founded to…

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  • 地ビールのおいしさを伝えたい

    [From February Issue 2015] President of Minoh Brewery OSHITA Kaori Craft beer is attracting attention these days. The popular “Minoh Beer” was created in the…

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  • 日本で初めてディナーセットを制作

    [From February Issue 2015] Noritake Co., Limited Noritake Co., Ltd. (Nagoya City, Aichi Prefecture) is one of the world’s largest manufacturers of ceramic ware. Much…

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