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  • 夢いっぱいの人気アニメ

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    ドラえもん(原作:藤子・F・不二雄)

    丸くて青く、ネズミが大嫌いな猫型ロボットのドラえもんは、日本だけでなく世界中で知られているキャラクターだ。元々は1969年に始まった藤子・F・不二雄による連載まんが。1979年に始まったTVアニメ、そして1980年から始まった映画シリーズは今なお人気だ。グッズや学習用DVDなどもたくさん販売されている。

    ストーリーは、何をやっても失敗してばかりの小学生、野比のび太と、22世紀からやってきたドラえもんの日常を描いたもの。ある日のび太が部屋でくつろいでいるところ、机の引き出しからのび太の子孫であるセワシとドラえもんが現れる。のび太はセワシから、未来の子孫が自分の残した借金のせいで困っていると言われる。セワシはのび太の未来を変えるために世話係としてドラえもんを連れてきたのだった。

    主に登場するのはガキ大将のジャイアン、お金持ちの息子でいやみなスネ夫、のび太が憧れる女の子、しずかなど。いじめられたり失敗してばかりののび太を、ドラえもんはお腹のポケット(4次元ポケット)から様々な道具を取り出して助ける。道具によって問題は解決されるが、調子に乗ったのび太が失敗し、最後には反省するというのが通常のパターンだ。

    心あたたまる話も多い。例えば、死んだおばあちゃんに会うため、のび太がタイムマシンに乗って8年前へ行く話がある。幼かった自分がおばあちゃんにわがままばかり言っているのを見て後悔するのび太。見るだけのはずだったが、おばあちゃんと話をすることになり、とうとう小学5年生ののび太であることも打ち明けてしまう。しかしおばあちゃんは疑うことなくのび太を受け入れる。この「おばあちゃんのおもいで」は、視聴者に人気がありこれまでに3バージョンが放送されている。

    ドラえもんの大きな魅力の一つは毎回登場する便利な「ひみつ道具」だ。その数約2,000個といわれている。特に有名なものは体につけると空を飛ぶことができる「タケコプター」、ドアを開ければ行きたい場所へ行くことができる「どこでもドア」などは、大人同士の会話でも「欲しい」と話題になる。

    藤子・F・不二雄はドラえもんの他、「パーマン」「エスパー魔美」「21エモン」など数多くの子ども向けまんが作品を発表。1996年に亡くなった。

    [2010年1月号掲載記事]

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  • すべての人に開放する新宿二丁目のバー

    [:ja]

    東京の新宿二丁目といえば、日本で最も有名なゲイエリアです。およそ300メートル四方に、同性愛者(ゲイ、レズビアン)向けのバーやクラブが300軒ほどありますが、必ずしもゲイだけが集まる場所とは限りません。「ArcH」では、ゲイやストレート(同性愛者ではない人)、男女にとらわれず人々をつなぐ架け橋になりたいという思いがある店です。
    店内は150人ほどでいっぱいになりますが、人気のイベントのときは平日でも200人くらいの人がやってきます。お店の記念日には一日に1,000人近くもの人が訪れました。同性愛者は出会いを求めて来る人が多く、ストレートの人々は現実とは違う体験を求め、ショーを楽しみに来る人が多いといいます。
    ArcHのイベントで特に人気が高いのが、およそ4ヵ月に一度行われる「アキバナイト」です。「アキバ」とは「サブカルチャーの聖地」として世界中に知られる電気街・秋葉原のことです。アキバナイトではアニメやテレビ、ゲームの主題歌がかかり、派手に女装をしたパフォーマーやダンサーによるコスプレコンテストが開催されます。アニメのコスプレをしている人もいます。
    主催者のしま乳さんは、「アニメという共通項で結んで、みんなが一緒に楽しめる場を作りたかったのです」と話します。ArcHがめざす架け橋の役割を、このイベントではアニメが担っているのです。
    アキバナイトのMC担当であるマーガレットさんも、毎回このイベントを楽しみにしている一人です。日本のドラッグ・クイーン(派手な女装をしたパフォーマーのこと)としては第一人者ですが、アキバナイトだけは自ら希望してMCになりました。
    毎月第一日曜日に開催される「Living Together Lounge」では、「HIVを持っている人もそうじゃない人も、一緒に生きている」というメッセージを伝えるためのライブ演奏や朗読が行われています。
    ArcH: http://www.clubarch.net/
    文:菅原瑞穂
    [2010年1月号掲載記事]
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