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日本人との結婚は、日本の社会と結婚すること

北脇正弘さんとジャネットさん

記事写真東京・稲城市の高級住宅地の広い家。中へ入ると天井の高いリビングルーム、そこには65インチの超大型テレビが備えられている。その部屋に100人ほどでパーティができる大きなウッドデッキが続く。日本人には夢のような家に住むのは、北脇正弘・ジャネット夫妻。このカップルは東京テレビ「奥様は外国人」で最近紹介されたので、見た人もいるだろう。

1979年、夫妻は留学していたカリフォルニアで出会った。同じ学校で英語を勉強していたが、正弘さんは、ベネズエラからきたジャネットさんに一目ぼれ。何とか気を引こうと、ジャネットさんを車で送迎したり、壊れた電化製品を直したり、何でもした。だが、ジャネットさんの方は、無料の便利屋ぐらいにしか思っていなかった。

そんな関係が8ヶ月ほど続いた後、正弘さんはカナダ旅行へ出かけた。ジャネットさんは、もう会えないかもしれないと思った。彼がいなくなると、ジャネットさんはすぐに困った。何かあっても、やってくれる人がいない。それに寂しくなった。自分にこれほど尽くしてくれる人は他にいないという思いに変わった。

記事写真その後帰国した正弘さんは、毎週ジャネットさんに手紙を出した。「封筒の表には必ず『I love you』とか『あなたがいるから元気がでる』など、毎回違う言葉を書いてきました」。それらの言葉でジャネットさんは次第に恋に落ちていった。父親に告げると、「日本人と結婚するということは、日本の社会と、義理の両親と結婚することだ」と警告された。

ジャネットさんは、それでも結婚を決意して日本に住んだ。しかし、日本語を学んでも、むずかしくてノイローゼになった。「のんびりやればいい」という正弘さんの言葉が救いだった。一方、お世話になっていない人に「お世話になっております」という習慣や、学校などで他の人のためにスリッパを用意するなどの習慣が理解できず、日本が嫌いになってしまった。

「それを教えてくれたのは正弘のお母さんです。とても感謝しています」と、今や義理の母を立てることも忘れない。正弘さんは名古屋にある父の会社を引継ぎ、東京と名古屋を行き来している。3人の男の子も成長した。ジャネットさんは、自宅の一階でスペイン語を教えている。日本の社会と結婚したジャネットさんは、日本人の心を学び、今は幸せ一杯だ。

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